「競馬のレースって何種類あるの?」
「芝でやるのが普通でしょ?」
「レースの種類によって何が変わるの?」
上記のように、競馬のレースについて疑問に思われている人もいるかと思います。
競馬場では基本的に1日12レース開催されていますが、
”競馬=芝”のイメージを持たれている人が多いのではないでしょうか?
実は競馬には芝だけでなく、様々な種類のレースがあり、それを理解するとより競馬を楽しむことができるでしょう。
今回は、競馬にはどんなレースがあり、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
競馬のレースの種類は大きく分けて3つ
競走馬が走るコースの種類は大きく分けて以下の3つに分かれます。
・芝レース
・ダートレース
・障害レース
芝レース
競馬と聞いたら芝の上を走っている競走馬を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
日本で開催されている競馬の中でも最もメジャーなのがこの芝コースです。
「有馬記念」や「日本ダービー」などは芝レースで開催されており、普段競馬をやらない人でも認知されていますね。
ダートレース
ダートと呼ばれるコースで開催されるのが、ダートレースです。
日本の場合、ダートは砂の上を走るコースで、芝コースとは違った楽しみ方があります。
芝コースと比較するとマイナーのイメージを持たれますが、中央競馬ではダートレースは芝で行われるレースと同等のレース数が開催されており、地方競馬ではダートレースが主流になっています。
日本で行われる競馬のレース全体で見るとダートレースの方が多いのは意外ですよね。
障害レース
競馬にあまり興味のない人や初心者の人は初耳と思われるかもしれませんが、競馬でもオリンピックで見られるような障害レースが開催されています。
最近では「オジュウチョウサン」という競走馬が話題になり、障害レースが注目されるようになりました。
障害レースには芝やダートとは違った楽しみ方や見方があり、一部のファンからは注目されているレースの1つです。
一度レースを観戦してみてはいかがでしょうか?
障害レースは初心者でも楽しめる
競馬初心者が口を揃えて言うのが、
「障害レースは見ていて面白かった!」
と言う声が多いです。
普通のレースよりもレース時間が長く、出頭数も少ないので、自分が購入した馬がどの位置にいるのか分かりやすいです。
また、出頭数が少ない=的中率が高くなるので、初心者にもおすすめできるレースであると言えるでしょう。
競馬のレースのクラス分け
引用元:https://www.jra.go.jp/keiba/rules/class.html#:~:text=%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%81%AF%E4%B8%8A%E4%BD%8D,%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
先ほど上記でコースの種類を解説しましたが、各レースにはランクが存在します。
競馬は以下7つのランクに分かれているので、1つずつ解説します。
・新馬戦
・未勝利戦
・1勝クラス
・2勝クラス
・3勝クラス
・オープン
・重賞
新馬戦
新馬戦は初めてレースを経験する2歳の競走馬が出走するレースです。
新馬戦は各競走馬たちの登竜門とも言われており、競馬人生で一度しか出走できないレースになっています。
過去に一度でもレースに出た経験がある競走馬は新馬戦には出走することはできません。
初心者は手を出さない
上記でお伝えした通り、新馬戦は初めてレースを経験する競走馬が出走するレースです。
初めて出走するということは、過去のレース結果やデータがないため予想がしづらくなります。
競馬は主に過去のデータを使って予想をするため、初心者には難易度の高いレースで手を出さないのが無難でしょう。
未勝利戦
上記で解説した新馬戦で勝利することができなかった競走馬を含めて、未だ1勝もしていない競走馬たちが出走するのが未勝利戦です。
未勝利戦は3歳の夏までしか出走できないので、そこで勝利できずに終わった競走馬は地方競馬や障害レースに移籍をするケースが多いです。
未勝利戦は初心者でも狙い目
未勝利戦に出走する競走馬の中でも類まれの才能を持った競走馬が出走することがあります。
新馬戦などで本来の力を発揮できなかった競走馬は未勝利戦で圧勝しその後活躍するといったケースが多いです。
そういった注目される競走馬が出走する場合は積極的に馬券に絡めていきましょう。
初心者でも的中させる確率がUPしますよ。
1勝クラス(500万以下)
1勝クラスは文字通りレースで1勝しかしていない競走馬が出走するレースです。
500万以下クラスとも言われており、競走馬が今後どのようになっていくのかを決める重要なレースとも言われています。
ここで勝つことができないと未勝利戦で勝てなかった競走馬と同様な運命を辿ることになってしまうのです。
逆に1勝クラスで勝利することができれば、競走馬としての能力が評価されますし、その後の活躍も期待されるようになります。
2勝クラス(501万〜1000万)
2勝クラスはレースで2勝している競走馬が出走するレースです。
1000万以下クラスとも呼ばれており、2勝クラスで勝利することができれば重賞レースに出走するチャンスが広がります。
各競走馬はこの2勝クラスで勝利できるかどうかで今後の進退に影響してくるのは間違いありません。
3勝クラス(1001万〜1600万)
3勝クラスはレースで3勝している競走馬が出走するレースです。
1600万以下クラスとも呼ばれており、実力馬同士が出走するのでレベルの高いレースが繰り広げられます。
重賞レースに出走するような競走馬ともいい勝負をすることができるのが、3勝クラスに出走する競走馬たちです。
オープン(1600万以上)
オープン戦は条件等を設けていないレースですが、基本的に3勝クラス以上の実力馬が出走するレースとなっています。
オープン戦で勝利できる実力がある競走馬は重賞レースの出走条件を満たすとともに、素質や能力は十分にともなっていると言われています。
重賞
重賞レースは出走条件をクリアした限られた競走馬しか出走できないレースです。
各競走馬はこの重賞レースに出走することを目標としています。
日本競馬界の最高峰のレースとも言われており、賞金の金額も桁違いです。
この重賞レースに出走できれば一流の競走馬であると言えるでしょう。
4大馬場で開催られるレースは積極参加
重賞レースの中でも4大馬場と呼ばれている東京・中山・京都・阪神の競馬場で開催されるレースはG1やG2が開催されることで有名で、初心者にもおすすめです。
この4大馬場は年間開催数がダントツで多く、コースの傾向が読みやすくデータ数が圧倒的に多いのです。
データに応じて分析をし、レースを見極めることができれば当てやすいレースが多くなります。
重賞レースはグレード制により3種類
日本で行われる競馬は世界水準に合わせており、重賞レースはグレード制を導入しています。
現在のグレードは3種類に分かれており、以下の通りです。
・G3
・G2
・G1
1つずつ解説していきます。
G3
G3は重賞レースの中で最もグレードが低く、毎週どこかしらの競馬場でG3レースが開催されています。
G1・G2で活躍している・優勝経験がある競走馬は滅多に出走しないので、基本的に重賞レースに初めて出走する競走馬や中々勝利できていない競走馬が出走するのがほとんどです。
G2
G2レースは最高峰のG1レースの1つ下のグレードのレースで、年間に39レース開催されています。
G2レースにはG1で活躍している競走馬も出走することがあり、休養明けやG1レースの前哨戦として出走する競走馬が多いです。
中でも「札幌記念」「毎日王冠」「阪神大賞典」はG1レースでも活躍している実力馬が多く出走するため、迫力のあるレース展開になることが多いです。
参加するなら午後のレース
午後のレースにはその日のメインとなるレースがあり、有名な競走馬が出走するのでデータが集まります。
過去の戦績が豊富でレースの統計も取りやすいので、予想がしやすくなっています。
G2レースで有名な競走馬が出走する時は初心者でも積極的に馬券を購入した方がいいでしょう。
G1
言わずも知れたG1レースですが、最高峰の位置付けをされています。
各競走馬の最大の目標とされており、誰もが知っている「ディープインパクト」や「ゴールドシップ」などはG1レースで活躍した競走馬です。
1着になった際の賞金も桁違いで、最高金額は5億円の賞金が貰えます。
G1レースで勝利すると、多額の賞金が貰える他にも種牡馬や繁殖牝馬として引退後も活躍する馬が与えられたり、G1レースで勝利した名誉が与えられます。
過去の戦績が豊富で情報の信憑性が高い
G1レースは最も注目されるレースであり、注目されると同時にデータ量が豊富です。
競馬番組やネットニュースでも取り上げられるので、予想する際に参考となる情報がたくさんあります。
初心者でも簡単に情報収集することができますし、有名な競走馬が出走するので初心者の人でもおすすめしやすいレースになっています。
障害レースは5つに分けられる
続いて障害レースについて解説します。
障害レースは平地レースよりもレースの区分が少なくなっています。
障害レースは以下の5種類に分けられます。
・未勝利戦
・オープン戦
・G3
・G2
・G1
未勝利戦
未勝利戦は平地レース同様障害レースで1勝もできていない競走馬が出走するレースです。
障害レースで勝てない競走馬や平地から障害に転向してきた競走馬はこの未勝利戦からスタートします。
オープン
オープンは基本的に障害レースで1勝以上している競走馬が出走するレースです。
ただ、ずっと未勝利の競走馬も一定期間が過ぎると自動的にオープン戦に出走となります。
今後活躍が期待される障害競走馬と生き残りを懸けた崖っぷちの競走馬が入り混じっていることが多いです。
G3
G3レースは障害レースで1勝以上していれば出走することができます。
平地とは違い、G1レースに出走する競走馬たちもG3レースに出走することがあるため、G3で勝利することは簡単ではない事がわかるかと思います。
G2
G3の1つ上のグレードのG2レースは、G1レースに出走する競走馬も多く出走するので、実力のある競走馬でない限り勝利することは難しいです。
G1
障害レースのG1レースは年間で2レースとされており、「中山グランドジャンプ」と「中山大障害」の2レースです。
この2つのレースの特徴はなんと言っても距離の長さです。
2レースとも4,000m以上の距離を障害を超えて走らなければならないので、体力・パワーの両方を兼ね揃えている競走馬でないと勝利することはできません。
初心者におすすめのレース
これまで、競馬のレースの種類と特徴を解説していきました。
続いて、初心者におすすめしたいレースを紹介します。
以下2つの条件が揃っている場合は積極的に馬券を購入するといいでしょう。
・出頭数が少ないレース
・良馬場のレース
1つずつ解説していきます。
出頭数が少ないレース
競馬は最大18頭が出走するレースがあり、その中でも1頭を当てる馬券(単勝)を買ったとしても、単純計算で的中する確率は18分の1です。
競馬初心者が的中する確率はかなり低いものと言えるでしょう。
逆に出頭数の少ないレースは5頭や7頭のレースであり、単純に出頭数が少なければ的中する確率も高くなり、レース自体も見やすく自分が買った競走馬がどこにいるのかがわかりやすいです。
ただし、出頭数の少ないレースは頻繁には開催されておらず、中央競馬の場合で1日1レースあるかどうかです。
地方競馬であれば出頭数が少ないレースもたくさん行われているので、初心者の人にはまず、地方競馬から始めてみるのも1つの手と言えるでしょう。
良馬場のレース
良馬場のレースは予想がしやすく、初心者の人にもおすすめです。
競馬は屋外で行われる競技なので、天候に左右されやすく荒れた馬場状態だと不測の事態が起きやすいのです。
実力馬が本来の実力を出し切れずに終わってしまうなんてケースもあるので、初心者の人は良馬場のレースを購入するのがいいでしょう。
良馬場では不測の事態も起きにくく、本来の実力を発揮しやすいので、データを生かした予想をすることができます。
まとめ
これまで競馬に関するレースの種類を解説しました。
競馬初心者の人は競馬のレースがここまでの種類があることを知らない人が多かったのではないでしょうか。
レースの種類を知っておくことで、今後の予想に活かすことは可能ですし、データを見る際にも各競走馬がどのレベルにいて、どんな戦績を持っているのかわかるでしょう。
また初心者でも勝負しやすいレースも理解することで、的中する確率を格段に上がる可能性もあります。
各レースを見て、勝負するレース・勝負しないレースを見極められるようになると負ける確率も低くなり、競馬が楽しくなるでしょう。
これを機に競馬について興味を持ってくれると嬉しいです。
コメント