「ゴールドシップがどんな馬だったか知りたい」
「ゴールドシップの伝説のレースを見たい」
「ゴールドシップに会えるのか知りたい」
このように思っている方も多いでしょう。
そこで今回は『デビューから現在まで』ゴールドシップの全てを紹介していきます。
この記事を読み終わった頃には、あなたもすっかりゴールドシップの虜になっているでしょう。
ぜひ最後まで読んでください。
ゴールドシップってどんな馬？
既に引退しているゴールドシップですが、競馬ファンでない方も一度は聞いたことあるのではないでしょうか。
まずは、下記3つについて詳しく紹介していきます。
・ゴールドシップの戦績一覧と獲得賞金
・気分屋故に気分次第で大きく変わる結果
・実力は間違いなし
ゴールドシップの戦績一覧と獲得賞金
| 開催日 | 開催場所 | レース名 | 騎手 | 着順 | 賞金 |
| 2011.07.09 | 函館 | サラ系２歳 新馬 | 秋山 真一郎 | 1 | 700.0万円 |
| 2011.09.10 | 札幌 | コスモス賞 オープン | 秋山 真一郎 | 1 | 1618.9万円 |
| 2011.10.01 | 札幌 | 札幌２歳S （GⅢ） | 安藤 勝己 | 2 | 1313.4万円 |
| 2011.12.24 | 阪神 | R－NIKKEI杯２歳S（GⅢ） | 安藤 勝己 | 2 | 1317.2万円 |
| 2012.02.12 | 東京 | 共同通信杯（GⅢ） | 内田 博幸 | 1 | 3742.7万円 |
| 2012.04.15 | 中山 | 皐月賞（GⅠ） | 内田 博幸 | 1 | 13031.3万円 |
| 2012.05.27 | 東京 | 日本ダービー（GⅠ） | 内田 博幸 | 5 | 1500.0万円 |
| 2012.09.23 | 阪神 | 神戸新聞杯（GⅡ） | 内田 博幸 | 1 | 5307.8万円 |
| 2012.10.21 | 京都 | 菊花賞（GⅠ） | 内田 博幸 | 1 | 15103.2万円 |
| 2012.12.23 | 中山 | 有馬記念（GⅠ） | 内田 博幸 | 1 | 20344.4万円 |
| 2013.03.17 | 阪神 | 阪神大賞典（GⅡ） | 内田 博幸 | 1 | 6064.4万円 |
| 2013.04.28 | 京都 | 天皇賞・春（GⅠ） | 内田 博幸 | 5 | 1320.0万円 |
| 2013.06.23 | 阪神 | 宝塚記念（GⅠ） | 内田 博幸 | 1 | 13435.2万円 |
| 2013.10.06 | 京都 | 京都大賞典（GⅡ） | 内田 博幸 | 5 | 600.0万円 |
| 2013.11.24 | 東京 | ジャパンC（GⅠ） | 内田 博幸 | 15 | 0.0万円 |
| 2013.12.22 | 中山 | 有馬記念（GⅠ） | R．ムーア | 3 | 5048.6万円 |
| 2014.03.23 | 阪神 | 阪神大賞典（GⅡ） | 岩田 康誠 | 1 | 6264.4万円 |
| 2014.05.04 | 京都 | 天皇賞・春（GⅠ） | C．ウィリアムズ | 7 | 0.0万円 |
| 2014.06.29 | 阪神 | 宝塚記念（GⅠ） | 横山 典弘 | 1 | 13456.2万円 |
| 2014.08.24 | 札幌 | 札幌記念（GⅡ） | 横山 典弘 | 2 | 2628.4万円 |
| 2014.10.05 | ＬＣＨ | 凱旋門賞（GⅠ） | 横山 典弘 | 14 | 0.0万円 |
| 2014.12.28 | 中山 | 有馬記念（GⅠ） | 岩田 康誠 | 3 | 5048.0万円 |
| 2015.01.25 | 中山 | AJCC（GⅡ） | 岩田 康誠 | 7 | 0.0万円 |
| 2015.03.22 | 阪神 | 阪神大賞典（GⅡ） | 岩田 康誠 | 1 | 6571.4万円 |
| 2015.05.03 | 京都 | 天皇賞・春（GⅠ） | 横山 典弘 | 1 | 15361.2万円 |
| 2015.06.28 | 阪神 | 宝塚記念（GⅠ） | 横山 典弘 | 15 | 0.0万円 |
| 2015.11.29 | 東京 | ジャパンC（GⅠ） | 横山 典弘 | 10 | 0.0万円 |
| 2015.12.27 | 中山 | 有馬記念（GⅠ） | 内田 博幸 | 8 | 0.0万円 |
気分屋故に気分次第で大きく変わる結果
デビュー戦、2歳7月の新馬戦をレコードで飾り、デビューから6戦目にして初のGⅠ・初勝利を手にしたゴールドシップ。2013年6月の宝塚記念までは、13戦9勝と圧倒的な強さで、競走馬として充実するはずでしたが、4歳秋から何かが変わってしまいます。徐々に気分次第で我が道を行く姿勢を強めていきました。
2013年10月の京都大賞典で単勝オッズ1.2倍を裏切ると、次戦のジャパンCでは2桁着順の大敗を喫し、その年の有馬記念は3着入線ながら、1着のオルフェーヴルとは9馬身半差の完敗。
5歳春には阪神大賞典を連覇し復活が期待されるも、魔の天皇賞として語り継がれている2014年天皇賞・春は、出遅れもあり7着。
心配された次戦、宝塚記念はそんな心配も他所に連覇と、この辺りからゴールドシップらしさが世に知れ渡ってきました。
その後、フランスで行われる凱旋門賞に挑戦するも14着、有馬記念も3着とかみ合わない時間が続きました。
それでも、6歳の阪神大賞典を快勝し同一重賞3連覇の偉業を達成すると、3度目の挑戦で天皇賞・春を制覇。
久々の連勝で、再び軌道に乗り始めたかと思われました。
ところが、今もなおゴールドシップを語るには欠かせないレースとして伝説になっている、2015年宝塚記念。
単勝オッズ1.9倍の厚い支持を集めましたが、ゲートで立ち上がると10馬身はあろうかという出遅れで惨敗。
その後の2戦も思うような結果を残す事が出来ず引退を迎えました。
実力は間違いなし
気分屋故に、4歳秋以降は思うような成績を残せなかったゴールドシップですが、圧倒的なロングスパートを持ち合わせ、生涯成績28戦13勝と実力だけで言えば間違いなく歴代TOP5には入る名馬と言えるでしょう。
結果は、実力通りの走りをしていたら…の話ですが。
なんで超人気馬になったの？
強い馬が人気になるのはもちろんですが、ゴールドシップは強いだけではなく、その性格や振る舞いもファンを惹きつけ、超人気馬となったのです。
・誰が見ても強いと思わせる圧倒的な勝ち方
・破天荒で気分屋な性格も魅力
・見た目が可愛らしい
・どこか憎めない人間味のある性格
上記3つについて詳しく紹介していきます。
誰が見ても強いと思わせる圧倒的な勝ち方
ゴールドシップの人気の理由には、その圧倒的な勝ちっぷりが挙げられます。
ゴールドシップは出足がつかないため、いつも最後方から競馬をスタートしますが、ゴールドシップの真価が発揮されるのはラストの直線。
大まくりで一頭一頭、じわじわと交わしていくのが特徴です。
気分が乗った時の強さは本物で、レースで勝った際には誰が見ても「強い！」と思わせる豪快な勝ち方もゴールドシップの魅力と言えますね。
さらに、ゴールドシップは並の馬には真似できないほどのスタミナを持っています。
少々の出遅れや、距離のロスもリカバリーが可能なほどです。
長距離レースでも驚異的な持久力で競り合える強さを持ち、他の馬がバテている中でも、ゴールドシップは涼しい顔で悠々と抜き去ります。
徐々にスピードを上げてくる良い脚を使い、二段階加速を見せるのがゴールドシップの魅力です。
破天荒で気分屋な性格も魅力
ゴールドシップはポテンシャルの高さを発揮する一方で、一目でわかるほど気性難で破天荒な一面も持っています。
暴れたり、立ち上がったり、他の馬を威嚇して蹴り飛ばすことが日常茶飯事でした。
走るか走らないかは「ゴールドシップの気分次第」と言われるほど、ゴールドシップは自己主張が強い馬でもあります。
やる気になったら止まらない一方で、気分が乗らないと走るのをやめてしまうこともあるのです。
後者の場合、レース中にジョッキーがどれだけ押しても、鞭を入れてもすべて無視してしまうほどの我の強さでした。
そのため、「負けても仕方がない」と思いながらも、ゴールドシップのパフォーマンスに期待を寄せるファンが多かったのも事実です。
「馬券を買って惨敗しても何故か笑ってしまう。」というファンがいるほどです。
主戦ジョッキーの横山典弘騎手も、ゴールドシップの引退式では「日本競馬史上、最高に破天荒な名馬だった」と語っています。
なんだかんだで話題には事欠かない馬だった事が分かりますね。
これもゴールドシップが人気となった理由の一つでしょう。
見た目が可愛らしい
ゴールドシップは、その愛らしい見た目もファンの心を掴んで離しませんでした。
まず、クリクリとした目が愛らしく、ピンク色の鼻も可愛らしい特徴の一つです。
また、芦毛が個性を際立たせ、5歳になってからは徐々に白くなり、白馬として変化したことでさらに魅力が増しました。
さらに、単勝オッズが1倍台になると狙ったように走らない最高のエンターテイナー。
しかし、この可愛い見た目が全てを無かったことにしてしまうのです。
ただ強いだけではなく、愛らしい一面も持ち合わせた特別な存在です。
どこか憎めない人間味のある性格
上記でも紹介した通り、ゴールドシップは気分が乗らない時はレースで頑張らないという一面を見せ、まるで人間のような感情が垣間見えます。
気に入らない馬や人に対しては威嚇する事も多々。
しかし、そんなゴールドシップも厩舎の隣の馬房にいたジャスタウェイや、元厩務員の今浪さんのことは大好きであり、好き嫌いがはっきりしています。
特に今浪さんにかまって欲しい時は、立ち上がったり顔をすり寄せたりと感情をわかりやすく表現することもファンの間では有名な話です。
破天荒な暴れん坊でありながら、今浪さんに対してはデレデレというギャップが、さらにゴールドシップの人間味を際立たせています。
ゴールドシップ伝説のレース
ここまで、ゴールドシップがなぜここまで愛されてきたのか紹介してきましたが、ここからは今でも語り継がれている伝説のレースを紹介します。
・2012年 皐月賞「ゴルシワープ」
・2015年 宝塚記念「120億円事件」
主に、ゴールドシップの伝説として競馬ファンの記憶に残っているレースはこの2つです。
それでは見ていきましょう。
2012年皐月賞 ゴルシワープ
「ゴルシワープ」と呼ばれ、今でも語り継がれる伝説のレース。
この日の中山競馬場の馬場状態は稍重。当然内側の馬場は荒れており、ほとんどの馬が馬場の中央を選択し走っていました。
しかし、この日ゴールドシップに騎乗した内田博幸騎手は、4コーナーであえて荒れた最内を選択肢し、後方から一気に抜き去り先頭でゴールしたのです。
3コーナーを周った時点で17番手だったゴールドシップが、ワープしたかのような勝ち方に競馬ファンは大歓喜したのです。
2015年宝塚記念 120億円事件
勝ったレースよりも負けたレースが一番の伝説として残る。これは名馬の証とも言えます。
「120億円事件」と言われた2015年の宝塚記念は、ゴールドシップを語る上で最も外せないレースの一つでしょう。
前年までの宝塚記念を連覇していたゴールドシップは、この年もちろんの事ながら3連覇を期待されていました。
そんな期待も他所に、ゲートが開くと同時に立ち上がったゴールドシップ。
スタート直後に10馬身以上離され、最下位は免れたもののほぼ馬なりで周り15着でゴール。
なんとこのレース、約117億円がゴールドシップ絡みの馬券だったのです。
後に、ゴールドシップの引退式で主戦ジョッキーの横山典弘騎手が、
「何十億もの馬券を一瞬で紙屑にしちゃってすみませんでした。」
とインタビューで答えた事から、「120億円事件」と呼ばれるようになったのです。
ゴールドシップの現在は？
そんな人間味溢れる伝説の名馬、「ゴールドシップに会いたい」という方もいるのではないでしょうか？
ゴールドシップは現在、「ビッグレッドファーム」という北海道の牧場で繋養されています。
実際にゴールドシップに会う事もできますよ。
ビッグレッドファームの所在地とアクセス
所在地：〒059-2425 北海道新冠郡新冠町明和120-4
ビッグレッドファームは、新千歳空港から車で1時間半ほどです。
空港付近でご飯やトイレ等を済ませてから向かう事をオススメします。
ゴールドシップに会いに行く際の注意点
ビッグレッドファームは予約なしで直接訪問可能です。
見学の際は、ビッグレッドファームが定めている以下の注意事項を守ってください。
・車で訪れる場合は、必ず駐車スペースに駐車
・見学前に事務所で記帳する
・見学ルート、エリア以外の立ち入り禁止
・厩舎の立ち入りは禁止
・写真や動画の撮影は、私的利用のみ可能。商用や営利目的での利用は禁止
・写真や動画をYoutubeやSNS、ブログ等に掲載不可
・三脚や自撮り棒、ドローンなどの撮影は不可
・直接的または間接的な収益をもたらす行為は禁止
・金額にかかわらず、出版物などへの掲載は禁止
・傘や日傘の使用は禁止
・馬には触らない
まとめ
今回は、ゴールドシップのデビューから現在までを紹介しました。
ゴールドシップがどれほど強い馬だったのか分かっていただけましたか？
そして、ゴールドシップが何故ここまで愛されてきたか分かっていただけましたか？
引退しても尚、語り継がれる伝説の馬ゴールドシップについて少しでも理解を深めていただけたなら嬉しい限りです。
コメント
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