サラブレッドにまたがって走る競馬の騎手の姿って颯爽としてかっこいいですよね。
でも、有名な騎手ってほとんどが男性な気がする。
女性は騎手になれないのかな?
実はそんなことはないのです。
日々レースに出場し、男性騎手に負けず熱い戦いを繰り広げている女性騎手は複数います。
ただ男性騎手に比べると数が少ないので、一般的にはまだあまり知られていないのが現実です。
この記事では、現在活躍している女性騎手を徹底紹介していきます。
過去に活躍した女性騎手や、男性騎手との違いについても解説していきます。
女性騎手に興味がある方は必見の内容ですので、ぜひ最後までお読みください。
2024年現在のJRA所属現役女性騎手
2024年現在、JRA所属の現役女性騎手を紹介します。
・藤田菜七子騎手
・古川奈穂騎手
・永島まなみ騎手
・今村聖奈騎手
・河原田菜々騎手
・小林美駒騎手
上記6名を紹介していきます。
藤田菜七子
1997年8月9日生まれ
根本康広厩舎(美浦トレーニングセンター)所属。
藤田菜七子騎手は2016年にデビュー。
16年ぶりに誕生したJRA生え抜きの女性騎手として注目を集め、3年目の2018年には27勝を挙げてJRA女性騎手の最多勝記録を更新しました。
翌2019年には女性騎手としては史上2人目、平地では女性騎手初となるJRA重賞制覇を果たします。
藤田菜七子騎手に憧れて騎手を目指したという後輩騎手もいるほど現在日本を代表する女性騎手です。
古川奈穂
2000年9月13日生まれ
矢作芳人厩舎(栗東トレーニングセンター)所属。
古川奈穂騎手は2021年に藤田菜七子騎手以来5年ぶりとなる女性騎手としてデビューしました。
小学生の時にテレビで見た有馬記念をきっかけに競馬と出会い、藤田菜七子騎手が活躍する姿を見てJRA競馬学校を受験したというエピソードがあります。
永島まなみ
2002年10月27日生まれ
高橋康之厩舎(栗東トレーニングセンター)所属
永島まなみ騎手は、騎手であった父親に憧れて5歳の時から乗馬を始めます。2021年に騎手免許を取得し、同年デビューしました。
2022年4月17日のレースでは3着となり、1着の古川奈穂騎手、2着の藤田菜七子騎手とJRA史上初の女性騎手によるワンツースリーを達成するなど、女性騎手人気の盛り上がりに貢献しています。
今村聖奈
2003年11月28日生まれ
寺島良厩舎(栗東トレーニングセンター)所属
父親も騎手だったため、物心がついた頃から馬は身近な存在だったという今村聖奈騎手。
小学五年生の時には騎手になることを志していたそうです。
2022年3月に騎手デビューすると、史上5人目にして女性騎手初となるルーキーイヤー50勝を達成する大活躍を見せ注目を浴びました。
河原田菜々
2004年11月13日生まれ
渡辺薫彦厩舎(栗東トレーニングセンター)所属
河原田菜々騎手は2023年3月にデビューしたばかりの新人女性騎手です。
ルーキーイヤーは中央競馬で4勝を挙げました。
これからが楽しみな騎手です。
小林美駒
2005年3月19日生まれ
鈴木伸尋厩舎(美浦トレーニングセンター)所属
小林美駒騎手は、現在のJRA所属現役女性騎手の中で最年少の騎手です。
河原田菜々騎手と共に2023年にデビューしました。
2024年に入ってからは4週連続で勝利しており、2年目の飛躍が期待される騎手です。
女性騎手になるには?
男女問わず、騎手になるには競馬学校に入学する必要があります。
競馬学校を受験するためには、体重や視力などの応募資格が定められていますが、性別による制限はありません。
競馬学校に入学すると、JRA(中央競馬)の場合は約3年間、地方競馬の場合は約2年間、騎手になるための勉強をします。
すべてのカリキュラムを終えて騎手免許試験に合格すると、競馬学校を卒業し、晴れてプロの騎手としてデビューとなるのです。
騎手になるまでの過程に男女差はないので、女性には体力的に厳しい場面もあるかもしれません。
ですが、そこを乗り越えた人だけが女性騎手になれるのです。
女性騎手には減量特典がある!
競馬では、女性騎手とデビュー間もない見習い騎手を対象に負担重量を減量する制度があります。
負担重量とは、馬が背負う鞍や騎手を含めた総重量のことです。
負担重量が軽い方が馬にとっては負担が少なく速く走れますので、減量した方がレースには有利となります。
女性騎手は男性騎手に比べて減量される重量が大きく、見習い騎手と呼ばれる期間を過ぎても永久的に2KG減量されます。
男性は見習い騎手の対象から外れると減量数はゼロとなりますので、これは女性騎手にとって有利な制度と言えるでしょう。
JRAはこの制度によって、女性騎手の騎乗機会を拡大し長く現役を続ける女性騎手が増えることを期待しているようです。
女性騎手の歴史
日本競馬で最初の女性騎手として知られているのは、1936年に騎手免許試験に合格した斉藤澄子騎手です。
その後地方競馬には、女性ジョッキーの存在を世に広めた吉岡牧子騎手など数名の女性騎手が在籍していました。
中央競馬において女性騎手がデビューしたのは1996年、斉藤澄子騎手の登場から60年後のことです。
中央競馬初の女性騎手として細江純子騎手、牧原由貴子騎手などが活躍します。
2013年に増沢(旧姓:牧原)由貴子騎手が引退して以降、中央競馬ではしばらく女性騎手不在の時期がありましたが、2016年に藤田菜七子騎手のデビューにより再び女性ジョッキーが在籍するようになりました。
現在はJRA所属の女性騎手は6名、地方競馬にも複数名の女性騎手が所属しています。
レジェンド女性騎手
女性が騎手を目指す道を切り開き、競馬界を沸かせたレジェンドと呼ばれる女性騎手について紹介します。
細江純子
1975年3月12日生まれ
1996年デビュー
2001年引退
細江純子さんは1993年に競馬学校に入学し、1996年にJRA初の女性騎手としてデビューします。
デビューした年から毎年勝ち星を上げ、日本の女性騎手として初めて海外競馬でも勝利したことがある元女性騎手です。
現在は、競馬評論家・解説者として活躍しています。
吉岡牧子
1964年3月8日生まれ
1986年デビュー
1995年引退
吉岡牧子さんは島根県益田市にあった益田競馬場所属の、地方競馬を代表する女性騎手でした。
高校卒業後に厩務員として働きながら乗馬クラブで訓練を積み、騎手免許試験に合格したという経歴の持ち主です。
益田競馬場では吉岡牧子さんの功績を称えて「吉岡牧子記念みどり賞」というレースが創設されたほど、地方競馬の盛り上がりに貢献した女性騎手でした。
増沢由貴子(旧姓:牧原)
1978年2月3日生まれ
1996年デビュー
2013年引退
増沢由貴子さんは、細江純子さんらと共にJRA初の女性騎手として1996年にデビューしました。
競馬学校時代から優秀な成績を収めた騎手で、競馬学校の卒業時には最も優秀な卒業生に贈られる「アイルランド大使特別賞」を受賞しています。
デビューから9年で34勝をあげる活躍をしました。
当時のJRAのCMにも出演したことがあります。
現在はJRA所属の調教師として活動しています。
女性騎手人気ランキング
多くが男性である騎手の世界では、数少ない女性騎手に注目が集まるもの。
そんな中で特に人気のある女性騎手をランキング形式でご紹介します。
1位:藤田菜七子
女性騎手人気ランキング第1位は、藤田菜七子騎手です。
16年ぶりに誕生したJRA所属女性騎手ということで、デビュー時からファンやマスコミの注目の的でした。
現在JRAに所属している女性騎手はデビューから数年の若手が多い中、藤田騎手は100勝以上をあげている経験値の高さからも多くの人気を集めています。
2位:永島まなみ
第2位の永島まなみ騎手は、デビューすると翌週には早くも初勝利を挙げた実力の持ち主です。
デビュー以来、毎年勝ち星の数を増やし続け着実にステップアップしています。
かわいらしい雰囲気のルックスからは想像できないほどの根性があると、調教師たちから評価されています。
その粘り強さでさらなる成長が期待される騎手です。
3位:古川奈穂
古川奈穂騎手が女性騎手人気ランキング第3位です。
デビューするまでは怪我に悩まされるなど苦労をしましたが、デビュー後は4週連続で勝利するという記録を打ち立てます。
これは男性騎手を含めても歴代2位タイという記録です。
2023年12月に落馬による怪我で現在はリハビリ中のため、一日も早い復帰が待たれます。
4位:今村聖奈
4位の今村聖奈騎手は、父親も元騎手なので、騎手界のサラブレッドと言えるでしょう。
ルーキーイヤーに重賞レースで勝利するなど華々しいスタートを切ったことから、近年デビューした騎手の中で期待度ナンバーワンと言われています。
5位:関本玲花
関本玲花騎手はTV番組への出演で注目を集め、5位にランクインです。
地方競馬で活躍する女性ジョッキーで、岩手県競馬組合に所属しています。
デビューから4年間で100勝をあげた実力の持ち主です。
番外:M・ミシェル
ミカエル・ミシェル騎手はフランス出身ですが、2019・2020年には日本競馬のレースにも出場していたため日本でもよく知られている女性騎手です。
そのルックスから”美人すぎる騎手”と呼ばれています。
2024年から活動拠点をオーストラリア・メルボルンに移し、更なる活躍が期待されている騎手です。
まとめ
ここまで、日本競馬界で活躍する女性騎手についてまとめました。
JRAにおいては一時女性騎手がいない時期もありましたが、2021年以降は毎年新人女性騎手がデビューし、レースを盛り上げています。
ジョッキーという職業は小柄な体格が有利とされるため、女性も男性と変わらない活躍の機会があると言えるでしょう。
さらに女性に有利な減量制度もあるため、今後騎手を目指す女性がどんどん増えそうですね。
女性騎手のこれ以上の活躍に期待しましょう。
コメント
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