競馬で落馬したら馬券はどうなる?気を付ける2つのポイント

中央・地方競馬攻略初心者向けガイド
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落馬

「落馬したら馬券はどうなるの?」
「落馬しやすいレースが知りたい」
「落馬に気をつけるポイントってあるのかな?」

上記のように思われている読者も多いのではないでしょうか。

競馬のレース中に発生するアクシデントで一番多いのが落馬です。

今回は、落馬の原因や発生しやすいレースに加え、落馬後の馬券や騎手、競走馬についても解説します。

競馬のアクシデントに多い落馬について詳しく知りたい方は、最後までお読みくださいね。

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落馬とは

落馬

落馬とは、レース中に馬がつまずいたり転倒したりして、騎手が馬から落ちることです。

落馬が発生すると上半身から落下することが多く、大きなケガを負ったり、死に至ることも少なくありません。

落馬はレース中のアクシデントとしては最も多く、落馬が起きる原因もさまざまです。

よくあるのが、狭いところを無理やり抜いて行ったり、斜行して他の馬に接触し、馬が転倒して騎手が落馬するケースです。

また、転倒した馬を避けようとして、落馬することも少なくありません。

目の前で馬が転倒したら、急に曲がれないため、転倒した馬に引っかかって転倒する場合もあります。

2010年1月11日に、中山競馬場で競馬の競走中に競走馬9頭が落馬する事故が発生しました。

中央競馬のレースで、1つのレースにおける落馬頭数としては中央競馬史上最多となる落馬事故です。

第4コーナーで馬が大きくつまずき騎手が落馬。

その影響が後続の馬に及び、結果的に9頭が落馬し、競走を中止する事態となったのです。

落馬は競馬や馬術などのスポーツでのリスクの1つであり、馬や騎手の安全を守るためにさまざまな対策やトレーニングが行われています。

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落馬した後はどうなる?

落馬

落馬後の騎手や競走馬、購入した馬券の取り扱いも気になるところです。

・騎手は?
・競走馬は?
・馬券は?

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

騎手は?

落馬した場合、その騎手がその日の他のレースに乗るかどうかは状況によります。

多くの場合、その日の残りのレースは、別の騎手に乗り替わりとなります。

乗り替わりは次のレースに騎乗予定がない騎手から選ばれますが、調教師や馬主の判断で決まり、JRAが仕切ることはありません。

落馬したものの、軽傷や無傷であった場合には、再騎乗してレースを継続できるのでしょうか?

レース中に落馬して競走を中断した騎手が、再度馬に乗って競走を続行する「落馬再騎乗」は認められていました。

しかし、2017年1月1日より、ルールの国際調和及び騎手と馬の保護の観点から、競走において騎手が落馬した場合、再騎乗して競走を継続することは禁止されました。

競走馬は?

レース中に騎手が落馬しても、馬だけが走り続けることがあります。

レース中に騎手が落馬した状態の馬をカラ馬と呼びます。 

カラ馬はしばらく走ったあとで止まる場合もあれば、ゴールまで走り続けることもあります。

騎手が乗っていない分、軽いので1番でゴールすることもあるのです。

ただし、落馬した時点で競走中止であるため、順位がつくことはありません。

一生懸命にゴールに向かって走る馬の姿は微笑ましいですが、落馬事故で命を落とす馬は少なくありません。

馬券は?

結論からお伝えすると、落馬しても馬券は払い戻されません。

落馬した時点で、購入した馬券はハズレ馬券になります。

なぜなら、レースは正常にスタートしており、落馬はスタート後に起こっているからです。

ただし、以下のケースでは、馬券は払い戻しされます。

・レース前に出走停止
・レースそのものの継続が不可能の場合

1つずつ解説していきます。

レース前に出走停止

出走停止とは、競走馬が装鞍所に入る前に体調不良やケガなどの理由で、レースの出走を取りやめることです。

たとえば、2020年8月のばんえい競馬では、出走予定馬が出走の前日に出産したことが判明したため、出走を取り消しました。

レースに参加していないため、馬券は無効となり、馬券は返金されたのです。

子馬が生まれるまで馬が妊娠していると関係者の誰もが気づかず、厩務員が馬房で、見覚えのない子馬を発見し、妊娠と出産がわかったという珍事がありました。

レースそのものの継続が不可能の場合

2021年2月の高知競馬で、3頭の落馬事故が起こり、継続が不可能になりました。

転んだ馬が走路に残り続けたため、レースに重大な影響を与えると判断され、競走不可能となったのです。

競走不成立のため、馬券は払い戻しされました。

落馬が多いポイント

落馬

サラブレッドが走るスピードは、時速60〜70kmで、標準的なサラブレッドの体高は160〜170cm、体重は450〜500kgです。

落馬事故はどんな場面でも発生する可能性があると言えるでしょう。

その中でも、落馬事故の発生が多いのはスタート直後です。

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スタート直後

スタート直後の落馬事故が起こりやすい理由はいくつかあります。

まず、馬は一斉にスタートする瞬間に興奮と緊張感を抱き、興奮が馬の行動を急激に加速させ、騎手がそれに対応するのが難しくなります。

スタート地点では多くの馬が集まり、密集した状態で待機するため、他の馬や周囲の刺激に影響を受けやすいです。

この状況で馬同士が接触したり、競り合ったりすることで、バランスを崩しやすくなります。

また、スタート地点では騎手たちも緊張感を抱え、相手との位置取りやスタートのタイミングを競い合います。

これにより、馬同士の動きが不安定になり、複雑な状況が生まれやすくなるのです。

総じて、スタート直後の落馬事故は馬や騎手の興奮と緊張感密集した状況による接触や競り合いが複雑に絡み合い、結果的に落馬につながることが多いです。

落馬が発生しやすいレース

落馬

続いて、落馬が発生しやすいレースを紹介します。

落馬が発生しやすいレースは、次のとおりです。

・新馬戦
・障害レース

1つずつ解説していきます。

新馬戦

新馬戦は、まだ競走経験が少ない馬が出走するレースです。

これらの馬は他の馬との競り合いやコース上での挙動に慣れていないため、緊張感や興奮からくるミスや、落馬の可能性が高まります。

また、新馬戦には若い馬が多く出走します。

若い馬は発育途中であるため、バランス感覚や筋力が未熟なことも多く、落馬しやすいと考えられます。

さらに、新馬戦では馬と騎手のペアが初めてレースに臨むことが少なくありません。

馬と騎手の連携がまだ不十分な場合、コミュニケーションの不足や予測不能な動きが起こりやすくなり、落馬することがあります。

前述した、2010年1月11日に中山競馬場で9頭が落馬した事故も新馬戦でした。

障害レース

障害レースでは、馬がジャンプして障害物を乗り越えなければなりません。

馬が地面との接触が断続的になり、バランスを取る難しさが増します。

障害物が多いと、正確にジャンプすることが求められ、ミスが起こりやすくなるのです。

また、障害レースのコースは、平地競馬と比較して複雑で変化に富んでいます。

急な上り下り、カーブ、障害物の配置などが馬にとって予測困難な状況を生むことも落馬に繋がります。

2023年10月14日の新潟競馬で行われた、3歳上障害未勝利(芝2850メートル)の出走馬1頭が、障害飛越着地時に転倒し、第2頚椎骨折で死亡しています。

1929年の福島競馬場の障害競争では、出走した全8頭が騎手を振り落としてしまい、全頭落馬という前代未聞の事故が起き、レースが不成立となりました。

93年前のこととあって、映像などは残されていません。

「スタートした馬たちが突如、何かの拍子で驚いてしまい、騎手を振り落として暴走した」と言い伝えられるのみで、今となっても謎のままです。

落馬事故レース「2023年11月19日金沢8R」

落馬

直近では2023年11月19日に前代未聞のアクシデントが起こりました。

金沢競馬8レース(ダート1400メートル=11頭立て)は、午後5時10分発走でナイターの開催。

出走馬が向こう正面に差し掛かったレース中に、コース内の照明が突然消えたのです。

ライブ動画も真っ暗のまま。

照明が落ちた瞬間から場内実況もしばらく沈黙していたが、「3コーナーから4コーナーに馬群が移りますが・・・走路の照明が消えてしまいました」と実況を再開したものの、突然の状況に困惑している様子。

第8レースは入線後に審議となり、異例の不成立となりました。

第9、10レースは公正確保が困難となったことから中止となり、第8レースを含む勝馬投票券は全額返還されました。

県競馬事業局によると、本来は全レース終了後の午後7時10分に設定すべき全消灯のタイマーが、担当者のミスで午後5時10分となっていたことが判明。

この事故で、葛山晃平、松戸政也、鈴木太一の3騎手が落馬し、葛山騎手は担架で運ばれ、松戸騎手は自力で救急車に乗り込みました。

幸い2人とも意識はあり、命に別条はありませんでした。

しかし、転倒したブレーヴユニコーンは「予後不良」により、安楽死処分となりました。

予後不良とは、レース中や調教中になんらかの原因で競走馬が故障を発症した際、回復が極めて困難であり、薬物を用いた安楽死処置が妥当であると獣医師が診断した状態のこと。

地方競馬の深いダートとはいえ、レース中に、しかも勝負どころでスピードを上げたときに突然真っ暗になった時の騎手と馬の恐怖心は想像を絶するものがあったことでしょう。

まとめ

競馬ファンが落馬について気になることをまとめました。

落馬の原因はさまざまですが、落馬が発生しやすいレースは、新馬戦障害レースです。

過去には落馬事故で命を落としてしまった騎手も存在します。

特にスタート直後は落馬の発生確率が高く、競走馬と騎手の緊張と興奮から起こりやすくなっています。

落馬は競走馬だけでなく、騎手の命にも関わる問題でもあるので、細心の注意をしながらレースを行っています。

また、落馬が起きてしまった場合でも購入した馬券は払い戻しされません。

ただし、レース前の出走停止とレースそのものの継続が不可能の場合には返金されます。

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コメント

  1. tlover tonet より:

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