「中央競馬場って何種類あるの?」
「そもそも中央競馬場って何?」
「競馬場が違うとレースにどんな影響が出るの?」
このような疑問を持たれている方もいるのではないでしょうか?
競馬で稼ぐ可能性を広げるためにも、各競馬場の特徴を抑えることはとても重要です。
あまり意識せずに見ていると、どの競馬場も同じ作りになっているように見えますが、細かく見ていくと全く同じ形状の競馬場は一つもなく、各競馬場にはそれぞれ特徴があることがわかります。
コースの作りによっては競走馬の中でも得意不得意があったり、開催時期が異なることで生じるレース展開など、予想をする上では重要なポイントとなります。
今回は『中央競馬場』の特徴をご紹介させていただきます。
各競馬場の特徴を理解し、今後の予想に役立てていただける内容になっていますので、是非最後までご覧ください。
中央競馬場とは?
各競馬場の特徴をご紹介する前に、
「そもそも中央競馬場って何?」
そう思われている方もいらっしゃるかと思いますので、最初に説明します。
『中央競馬場』は【JRA】が主催しており、全国10ヶ所の競馬場で開催されるレースは全て【JRA】が運営しています。
開催日は基本的には土日で開催されており、有名なレース(有馬記念やジャパンカップ)などは全て中央競馬で開催されています。
中央競馬場の特徴を押さえて的中率が上がるかも!?
競馬場の特徴を知ることはレースの予想をする上でとても重要なポイントです。
コースによっては急な坂があったり、ゴール前の直線距離が短かったりするので、競走馬の能力と同時にコースの相性を知ることで勝率アップの可能性が広がります。
競馬場はレースの改修工事が行われない限り、基本的には変わることがなく、競馬場の特徴を覚えれば長期的に使える知識となるので、この機会に理解しましょう
各競馬場の直線距離を比較
レースの勝敗を大きく左右するのが、ゴール前の直線です。
逃げ馬はここを乗り切れるかが勝負の別れ道になりますし、先行馬はなんとしても先頭に追いつきたいはずです。
トップスピードで勝負をかけたい馬はゴール前の直線が勝負になりますし、ゴール前の直線をどう走るかが非常に重要になってきます。
ここで各競馬場の直線距離を比較したので、ご覧ください。
札幌競馬場 266.1m
函館競馬場 262m
福島競馬場 292m
新潟競馬場 外回り659m・内回り359m
小倉競馬場 293m
中京競馬場 412.5m
東京競馬場 525.9m
中山競馬場 310m
阪神競馬場 外回り473.6m・内回り356.5m
京都競馬場 外回り404m・内回り328m
直線距離だけを見ると、圧倒的に新潟競馬場の外回りが長くなっています。
逆に1番短いのが函館競馬場ですが、コース自体が小さくなっているのが要因となっています。
直線距離が短いコースほど逃げ先行などの序盤でレースをできる馬が有利なのに対し、直線距離が長いコースは差しや追い込みのような最後に爆発的な走りを見せる馬が有利になる傾向があります。
ゴール前の直線距離にも注目して予想を立てるようにしましょう。
各競馬場の特徴
『中央競馬場』は全部で10箇所存在します。
・札幌競馬場
・函館競馬場
・福島競馬場
・新潟競馬場
・小倉競馬場
・中京競馬場
・東京競馬場
・中山競馬場
・阪神競馬場
・京都競馬場
各競馬場の特徴をまとめたので、ご覧ください。
札幌競馬場
札幌競馬場のコースの特徴は、起状のない平坦なコースです。
また、洋芝を使っているのも重要なポイントです。
洋芝はクッション性が高く、走る時に力が必要という特徴があります。
起状のない平坦なコースですが、それなりに馬力が求められるコースになっています。
ただ、全体的に見ればコース自体はコンパクトな作りになっていて、比較的走りやすいコースです。
特に新馬戦や未勝利戦などあまり実力がない競走馬が出走するレースが多くなっています。
1番注目されるのが毎年8月ごろに開催されている『札幌記念』は実力を兼ね揃えた競走馬が出場するので、「夏のG1」と呼ばれるハイレベルのレースです。
函館競馬場
函館競馬場のコースの特徴は、緩やかなアップダウンがあるコースです。
函館競馬場も札幌競馬場と同じ洋芝を利用しており、走るのにスタミナが必要になります。
また、函館競馬場の最大の特徴として、中央競馬場の中でも最も直線距離が短いという点です。
さらにゴール手前の400m付近から下り坂になっていることもあり、逃げ馬に有利なコースとなっています。
福島競馬場
福島競馬場は中央競馬場の中でも1周の距離が短くなっているのが特徴です。
1周1,600mで3コーナーと4コーナーは「スパイラルカーブ」という特殊な形状になっており、3コーナーに侵入するときのカーブは緩やかで、4コーナーのカーブはキツくなっています。
コース全体は平坦な作りになっており、直線距離も290mと短めになっています。
芝もオーバーシードとなっており、パワーはあまり必要ないので、逃げ馬はかなり有利になっています。
新潟競馬場
新潟競馬場は外回りの直線距離が長く、約650mでダントツの長さになっています。
あまりに長い直線距離なので、「アイビスサバーダッシュ」という直線距離だけで競うレースが開催されるほどです。
コース自体は坂などもなく、全体的に平坦な作りになっており、最後の直線が勝負の別れ道になります。
差し馬や追い込み馬でも勝機があるのが特徴です。
小倉競馬場
小倉競馬場もスパイラルカーブを採用している競馬場で、3コーナーの入りはカーブが緩く、4コーナーを抜ける時のカーブはキツめになっています。
多少のアップダウンがあるのが特徴で直線距離は約290mになっています。
第4コーナーを回った最後の直線で最終的な勝敗を争うレース展開が多く、差し馬が飛び込みやすくなっています。
ただ、実力馬が参戦することは少なく基本的には逃げ馬や先行の馬が有利な競馬場です。
中京競馬場
中京競馬場の特徴は、直線距離が412mと長めの距離となっています。
第4コーナーからゴール直前の途中まで下り坂になっていますが、残り100m地点から急に上り坂になるのが大きなポイントです。
この坂でスタミナのない競走馬が失速し、順位を落とすケースが多々見受けられます。
また、第1コーナーは緩やかなカーブで第2コーナー以降はキツめのカーブになっています。
最後まで目の離せないレース展開になることが多いのが中京競馬場です。
代表的なレースとして、春の短距離王決定戦と言われている「高松宮記念」と「チャンピオンズカップ」が開催されます。
東京競馬場
東京競馬場の特徴は、500mを超える長い直線です。
道中の順位はあまり関係なく最後の直線で爆発力を発揮できる競走馬が勝利を手にすることができます。
最終の直線距離が長いということは、後方から勝負をかける差しや追い込み馬にも十分チャンスがあるコースになっています。
逆に逃げ馬にとっては最後の長い直線は鬼門になっています。
「日本ダービー」「オークス」「ジャパンカップ」といった代表的なレースがたくさん開催されるのが東京競馬場です。
中山競馬場
中山競馬場の特徴は、ゴール前の直線が300m未満と短く、最終直線より少し手前の第4コーナーを回るあたりから激しさを増します。
そしてこの直線ほぼ全体が急激な上り坂になっているのが中山競馬場最大の特徴です。
最終直線が短くスピードを求められますが、全競馬場一の急な上り坂を上り切れるパワーも持ち合わせる必要があり、東京競馬場と同様に最後まで目の離せないレース展開になるケースが多いです。
「有馬記念」「皐月賞」などの重要なG1レースが開催される競馬場です。
阪神競馬場
阪神競馬場の特徴は、上空から見ると”おむすび型”の形状をしており、第1コーナーと第2コーナーのカーブが小回りになっています。
第3コーナーは急なカーブになっており、カーブを上手く走れる競走馬が有利になる傾向にあります。
道中はレースに影響するようなアップダウンはありませんが、最終コーナーを回って直線に入り、最終200mあたりからゴール手前までに強烈な上り坂になっています。
この上り坂を上手く走れるかが勝敗を決める鍵となっています。
「大阪杯」「宝塚記念」「菊花賞」などのG1レースで使用されている競馬場です。
京都競馬場
京都競馬場は2023年3月まで全面的な改修工事が行われていました。
スタンドやパドックが大幅に改良されたとのことですが、コース自体は大幅に変わったわけではないようです。
そんな新しくなった京都競馬場の特徴は、第3コーナーの入り口に「淀の坂」と呼ばれているキツめの坂が設けられており、そこを走り抜けると第4コーナーあたりから残り600m地点まで下り坂になっています。
最終直線はほぼ平坦な作りになっているので、このアップダウンの攻略が最大のポイントとなってきます。
最終コーナーあたりでスピードを確保できるので、逃げ馬や先行の馬が若干有利な競馬場となっています。
まとめ
中央競馬が開催される全10ヶ所の競馬場の特徴をそれぞれまとめました。
再度ですが、簡潔にした表を下に記載しておきます。
競馬場 | 特徴 |
札幌競馬場 | 平坦なコースだが馬力が求められる |
函館競馬場 | 最も直線距離が短い |
福島競馬場 | 1周の距離が短い |
新潟競馬場 | 外回りの直線距離が最長の650m |
小倉競馬場 | スパイラルカーブを採用 |
中京競馬場 | 残り100m地点で急な上り坂になっている |
東京競馬場 | 最後の直線で爆発力のある馬が有利 |
中山競馬場 | スピードとパワーが求められる |
阪神競馬場 | おむすび型をしている競馬場 |
京都競馬場 | 淀の坂と呼ばれるアップダウン |
一見どの競馬場も同じような作りになっているように思えますが、細かい部分を見ていくとそれぞれ特徴があり、異なる競馬場になっていることがわかるかと思います。
直線距離・アップダウン・カーブなど競馬場によって異なる作りになっているため、各競馬場によって予想を変える必要があります。
競馬場の特徴を頭の中に入れておくとレース展開が予測でき、競馬場ごとに有利な競走馬がわかるようになるので、勝率が高くする秘訣になります。
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