「競馬場ってそれぞれ特徴ってあるの?」
「競馬場の作りはほとんど一緒でしょ」
「よく開催される競馬場ってあるのかな?」
各競馬場について上記のような疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
競馬場のコースは一見どこも同じように見えるかと思いますが、実際は異なります。
競馬場にはそれぞれ特徴があり、ある競馬場では急な坂道があったり、直線が短かったりと、違いがあります。
競馬で的中させたいと考えている人は、各競馬場の特徴を把握しておくことはマストになってきます。
今回は数ある競馬場の中から中央競馬場の1つである「東京競馬場」に焦点を当てて、特徴を解説していきます。
この記事を読み終える頃には「東京競馬場」の特徴を把握し、的中率UPに繋がるかもしれません。
東京競馬場について
東京競馬場は計10箇所ある中央競馬上の中でも最も知名度の高い競馬場と言えるのではないでしょうか。
東京競馬場は東京の府中市にある為、「府中競馬場」とも呼ばれています。
敷地内には様々な施設が用意されており、JRAの歴史がわかる博物館や子供たちが遊べる広場、乗馬体験などができるので、大人だけでなく家族連れでも楽しめる競馬場です。
また、グルメも充実しており、食事と競馬の両方を楽しむことができます。
東京競馬場では複数のG1レースが開催されており、『日本ダービー・天皇賞・ジャパンカップ』など計8つのG1レースが行われる競馬場です。
JRAから引用:https://www.jra.go.jp/facilities/race/tokyo/rcmap/
アクセス方法
競馬場名 | 東京競馬場 |
住所 | 〒183-0024 東京都府中市日吉町1-1 |
電話番号 | 042-363-3141 |
営業時間(開催日) | 原則9時〜17時 |
⚫︎電車を利用する場合
・京王線「府中競馬正門前駅」から徒歩2分
・京王線「東府中駅」から徒歩10分
・JR武蔵野線/南武線「府中本町駅」から徒歩5分
⚫︎駐車場を利用する場合
駐車料金:2,000円
引用元:https://www.jra.go.jp/facilities/race/tokyo/access/
特徴
続いて、東京競馬場の特徴を解説していきます。
東京競馬場最大の特徴は”左回りである”ということです。
競馬場によっては右回りでレースを行うレース会場と左回りで行うレース会場があるということを覚えておきましょう。
競走馬によっては、右回りと左回りで得意不得意が分かれる場合もあるので、予想をする上で非常に重要になってきます。
また、東京競馬場のもう1つの特徴としてゴール直前の高低差2mの長い下り坂があります。
この坂は通称「だんだら坂」とも呼ばれており、東京競馬場の名物です。
レース終盤で豊富なスタミナが要求されるタフなコースとなっています。
また、東京競馬場には芝コースとダートコースに別れており、それぞれ解説していきます。
・芝コース
・ダートコース
・直線
芝コース
芝コースの特徴はコース全長が長く、全長2000mは他の中央競馬場と比べても長い作りです。
先ほど紹介した「だんだん坂」以外にも適度な起状があり、コーナーも大きくなっています。
平坦な場所がほとんどないと思われるぐらい上り下りが多く、競走馬にとってはスタミナが要求される厳しいレース条件です。
また、一般的に競馬場では「野芝」や「洋芝」が使用されていますが、東京競馬場ではこの2つをミックスした「オーバーシード」という芝を使用しています。
「野芝」と「洋芝」それぞれの特徴を組み合わせることで、適度な衝撃吸収性を保つことができ、踏み込んだ力が走力に伝わりやすくなっているので、競走馬にとっては好条件となっています。
ダートコース
ダートコースの特徴は芝コースよりも最後の直線前の登り坂の高低差が大きいということです。
また、1周の距離は日本にある全競馬場の中でも最大距離となっています。
コースで使用されている砂は、他のダートコースがある競馬場よりも軽くなっていて、芝コースとは違ってスピード勝負になりやすいのが特徴です。
東京競馬場のダートレースはG1レースの「フェブラリーステークス」が開催されるので、チェックしておきましょう。
直線
東京競馬場の直線の特徴は長めに設計されていることです。
芝コースで約520m、ダートコースで約500mとなっています。
最後の直線距離が長いということは、第4コーナーを回ってからも走り続けなければいけず、逃げ馬や先行馬が不利になりやすいです。
逆に最終直線で一気に勝負をかける差し馬や追い込み馬にとっては直線距離が長い分、後方から十分勝利を狙えます。
東京競馬場ならではの特徴で、実力のある差し馬や追い込み馬にも注目が必要です。
『芝コース』距離別の特徴と予想するポイント
東京競馬場も芝コースでは、数々のビッグレースが行われています。
また、レース終盤では525.9mの長い直線があり、ここで順位が入れ替わることが多々あります。
先ほど紹介した”だんだら坂”を登り切るスタミナとパワーが求められます。
ここからは東京競馬場の芝コースの特徴と予想するポイントを距離別に紹介していきます。
1400m
東京競馬場の芝1400mでは向こう正面の真ん中付近からスタートし、3コーナーまで緩やかな上り坂になっている為、スタートダッシュを切るのが難しいコースになっています。
その後は直線手前まで下り坂で、直線に入ると2.1mの上り坂があります。
前半に逃げ・先行馬がスタミナを温存できるので、逃げ・先行馬を中心に馬券を購入しましょう。
1600m
東京競馬場の芝1600mでは、安田記念・NHKマイルカップ・ヴィクトリアマイルなどのG1レースが行われるコースとなっています。
向こう正面の右奥地点からスタートし、3コーナーまで542mある為、先行争いは激しくなりやすいのが特徴です。
レース終盤の最後の直線は約525mと日本で2番目に長い距離と高低差2mの坂が待ち構えています。
マイル戦でありながらもスタミナも求められるレース展開となる為、スタミナ面の有利性が高い中距離馬を予想に組み込みましょう。
1800m
東京競馬場の芝1800mでは1〜2コーナー付近のポケット地点からスタートし、2コーナーに向かって斜めにスタートする特殊なレイアウトとなっています。
序盤のポジション取りはとても重要であり、前半のペースはゆっくり流れることがほとんどです。
最後の直線での瞬発力がある競走馬が有利であり、逃げ馬の勝率は高くないです。
レース終盤まで末脚を温存できる競走馬を馬券に選ぶようにしましょう。
2000m
東京競馬場の芝2000mでは、天皇賞(秋)が行われるコースになっています。
1コーナー奥にあるスタート地点からスタートし、スタート直後は大きなカーブがある形状となっています。
直線では2度の坂越えがあり、パワーやスタミナが求められるコースです。
レース前半のポジション取りがとても重要になってきます。
最後の直線で早い末脚を発揮でき、スピードを維持できる馬が狙い目です。
2300m
東京競馬場の芝2300mではスタンド前の中間地点からスタートし、最初のコーナーまでのポジション取りは厳しめになっています。
現在は下級条件でしか使用されていないコースになるので、スローペースになりやすいです。
最後の直線での瞬発力勝負になる傾向が強いコースとなっています。
スタート地点から最初のコーナーまでの距離が短いので、内枠に入った馬の勝率が高いです。
逃げや先行馬が有利にはなりますが、差し・追い込み馬の勝率も低くありません。
2400m
東京競馬場の芝2400mでは、日本ダービー・ジャパンカップ・オークスといったG1のビッグレースが行われています。
スタート地点はスタンド前の中間地点であり、スタート地点から最初のコーナーまでの350mで良いポジションを取ることが重要になってきます。
2000mを走り終わった後に、高低差2mの長い上り坂があるので、スピードとスタミナが求められます。
総合的な能力が求められるコースです。
純粋に強い競走馬を馬券に絡ませましょう。
2500m
東京競馬場の芝2500mではスタンド前の中間地点から上り坂スタートとなっています。
東京競馬場の名物”だんだら坂”を2回登るタフなレース展開になるのが特徴です。
スピードよりも坂を二度登り切れるスタミナを持っている競走馬が圧倒的に有利です。
また、距離ロスを抑える為にインを通る必要があり、騎手の指示通りに走れる競走馬を選びましょう。
3400m
東京競馬場の芝3400mでは、G3の”ダイヤモンドステークス”以外に使用されていないコースになっています。
スタート地点は向こう正面の中間地点の上り坂からのスタートとなり、芝コースを1周半する作りです。
起状に富んだコース形態で、スタミナが求められるのが特徴です。
3400mという長丁場なので、スタミナは必須です。
また、最後の直線までスタミナを温存できるかが鍵となります。
『ダートコース』距離別の特徴と予想するポイント
続いてダートコースについて解説していきます。
東京競馬場のダートコースは最後にJRAのダートコース内で最も長い直線があります。
差しや追い込みも決まりやすく、スタートが苦手な馬でも逆転するチャンスです。
ここからは東京競馬場のダートコースの特徴と予想するポイントを距離別に紹介していきます。
1300m
東京競馬場のダート1300mでは向こう正面の中間地点がスタート地点になっており、スタート直後は上り坂になっています。
その為、レース前半にハイペースになることはほとんどないのが特徴です。
スタミナ面はそこまで求められることはなく、スプリントを得意としている馬を馬券に絡めるようにしましょう。
1400m
東京競馬場のダート1400mでは向こう正面がスタート地点となっており、スタート直後に上り坂があり、第3コーナーまでは緩やかに下る作りになっています。
ダートの1300mと同様に前半はゆったりとしたペースになることが多いです。
基本的に逃げ・先行馬が有利なコースになっています。
しかし、最後の長い直線で爆発力を発揮できる差し馬や追い込み馬は逆転ゴールが狙えます。
1600m
東京競馬場のダート1600mでは、G1のフェブラリーSが行われるコースです。
スタート地点は2コーナー奥の芝からスタートし、最初の150mは芝コースを走ります。
スタート直後はしばらく下り坂が続いており、前半はハイペースになりやすいです。
最後の直線に長い直線とだんだら坂がある為、短距離馬はタフなレース展開になることが多いです。
予想をする際は、中距離馬を中心に馬券を購入するようにしましょう。
2100m
東京競馬場のダート2100mではスタンド前中間点がスタート地点となっており、スタート後は平坦と下り坂が続きます。
スタートからコーナーまで240mと距離が短い為、外枠の馬は大回りする必要があります。
向こう正面ではペースが落ち着く傾向があるので、逃げ馬や先行馬が有利になりやすいです。
特に内枠に入っている逃げ馬と先行馬は馬券に絡みやすいので、積極的に狙ってみましょう。
2400m
東京競馬場のダート2400mではスタンド前の直線の入り口からスタート地点になります。
東京競馬場名物の高低差2mの”だんだら坂”を2度越える必要があり、スタミナが求められるコースです。
”だんだら坂”に耐え切れるスタミナがある競走馬を選ぶようにしましょう。
また、コーナーをロスなく回れる器用さが必要になってきます。
東京競馬場で行われるG1レース
東京競馬場で実際に開催されるG1レースを紹介します。
レース名 | 年齢 | コース |
フェブラリーS | 4歳以上 | ダート1600m |
NHKマイルC | 3歳牡・牝 | 芝1600m |
ヴィクトリアマイル | 4歳以上牝 | 芝1600m |
オークス | 3歳牝 | 芝2400m |
日本ダービー | 3歳牡・牝 | 芝2400m |
安田記念 | 3歳以上 | 芝1600m |
天皇賞(秋) | 3歳以上 | 芝2000m |
ジャパンC | 3歳以上 | 芝2400m |
東京競馬場では合計8レースが行われますが、8レース中7レースが芝コースで行われ、1レースがダートです。
日本で行われる全26レースのうち、およそ3分の1が東京競馬場で行われています。
日本トップクラスの競馬場と言える競馬場となっています。
まとめ
東京競馬場は中央競馬場だけでなく、日本の競馬場の中で最も知名度の高い競馬場の一つと言えるでしょう。
日本ダービーやジャパンカップといった有名なG1レースが東京競馬場で開催されており、来場者数も日本トップクラスです。
東京競馬場には、競馬だけでなく家族連れで楽しめるスポットやグルメを楽しむこともできるので、子供から大人まで楽しめるスポットとなっています。
コースの特徴は最終直線での”だんだら坂”と呼ばれる高低差2mの上り坂が有名で、全体的に起状に富んだレイアウトになっているので、タフなコースと呼ばれています。
直線距離が長いので、他の競馬場と比べると差し馬や追い込み馬の勝率も高くなっています。
コースによってはスタートから最初のカーブに入るまでの距離が大きく違うのも特徴で、スタート直後から先行争いが繰り広げられます。
東京競馬場を攻略して競馬ライフを充実させましょう。
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