馬主になる為の条件とは⁉︎馬主になる5つのメリット

競馬の豆知識
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「馬主になる条件ってあるの?」
「そもそもお金持ちじゃないと馬主になれないよね」
「馬主になるメリットって何?」

馬主に興味を持ったことがある人は、上記のような疑問を一度は持ったことがあるのではないでしょうか?

今も昔も変わらず馬主というのはお金持ちの人がなるイメージがあるかと思いますが、馬主になるためには厳しい条件が設定されているのが事実です。

しかし、昨今では馬主の資格を持たずして、馬に投資する精度があることをご存知でしょうか?

そもそも馬主とは、馬を所有する人全般のことを指しますが、馬主になると様々な恩恵を受けることができます。

今回は馬主の種類から馬主になる条件、馬主になるメリットや費用を抑えて馬主になる方法を紹介・解説します。

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馬主になるための条件

馬主になるためには、日本中央競馬会(JRA)地方競馬全国協会(NAR)などに登録が必要です。

馬主登録の審査では馬主になるための要件を満たすことが必要です。

中央競馬と地方競馬の条件をそれぞれ解説していきます。

中央競馬の馬主

中央競馬の馬主になるための条件は以下の通りです。

・過去2ヵ年の所得金額と今後も継続的に得られる所得金額の見込みがいずれも1,700万円以上あること
・継続的に保有する資産額が7,500万円以上あること

上記2つの条件を見ても、中央競馬の条件は非常にハードルが高いことがわかります。

馬主はお金持ちしかなれないと思われているのはこの条件が関係しているのです。

地方競馬の馬主

地方競馬の馬主になるための条件は以下の通りです。

・原則として、直近年の所得金額が500万円以上であること

中央競馬に比べると地方競馬の馬主になるための条件は非常にハードルが低く感じますね。

地方競馬の馬主は年々減少しており、以前と比べると競走馬を入手するチャンスが増えているそうです。

馬主になりたいけど、中央競馬の条件をクリアするのは難しそうと考えている人は地方競馬の馬主になることも1つの手段と言えるでしょう。

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馬主の種類

馬主登録をする際、馬主は以下3つの形態に分かれていますが、種類によって馬主になるための要件も異なります。

・組合馬主
・法人馬主
・個人馬主

それぞれ解説していきます。

個人馬主

個人が馬主として登録するものであり、最も一般的な登録形態を個人馬主と言います。

馬主全体の85%はこの個人馬主であり、個人で自由に馬主活動が可能です。

個人馬主になるには定められている条件をクリアする必要があります。

条件は次の項目で解説します。

法人馬主

競馬事業を目的とする法人を馬主登録をすることを法人馬主と言います。

代表者が個人馬主同様に登録条件を満たす必要があり、法人の財務内容も審査の対象になります。

資本金または出資額が1,000万円以上であり、代表者は個人馬主として登録済みでなければりなません。

組合馬主

3名以上10名以下の組合員がそれぞれ出資して共同で馬主活動を行うことを組合馬主と言います。

組合員に必要な要件が設けられており、所得900万円以上となっており、個人馬主と比較すると所得要件が低いのが特徴です。

仲間内で馬主活動をしたい時に最適な形態となります。

馬主資格申請の流れ

馬主資格を申請して馬主になるまでにはいくつかの手続きが必要となります。

・申請書の書類を作成する(馬主登録申請書、印鑑証明書、身分証明書、戸籍謄本)

・中央競馬(JRA)、地方競馬(NAR)に書類を提出する

・審査(3〜5ヶ月)

・合否結果

馬主登録申請書を記入する際に預託予定の調教師名を記入する欄があるので、事前に調教師を決めなければいけないということを覚えておきましょう。

競走馬の価格と購入方法

馬の相場価格は幅広く、200万円以下で購入できる馬から億を超える馬までピンキリです。

競走馬の価格は主に血統馬体で決められており、その2つが良い馬は価格が高くなりやすいです。

また、競走馬がレースにデビューするのは早くても2歳なので、2歳までの馬を購入することになります。

競走馬を購入する方法は以下の3つに分けられます。

・市場取引
・庭先取引
・オンライン購入

1つずつ解説していきます。

市場取引

市場取引は「セリ」と言われるものであり、セリ方式で最も高い金額を提示した人が競走馬を落札することができます。

市場には当歳市場1歳市場2歳市場があり、比較展示などがセリ前に行われるのが特徴です。

人気のある競走馬は価格が上がりやすく、欲しい馬を入手するにはある程度の資金力が必要になります。

庭先取引

サラブレッドの生産を行っている生産牧場から直接購入する方法庭先取引です。

価格が合えば欲しい馬を購入することができます。

庭先取引は牧場の方と直接交渉になるため、知人の紹介などが必要であり、難易度が高いです。

オンライン購入

現代ではオンラインで簡単に競走馬を購入することができます。

牧場から出品された競走馬を会員制のサイトで写真や動画・その他の詳細情報をチェックすることができ、インターネット上で販売しています。

市場取引や庭先取引に行くのが手間だと考えている人は1つの手段として覚えておきましょう。

馬主の収支

競走馬がレースで上位になると馬主に賞金が入りますが、馬には維持費がかかってきます。

ここでは馬主の収入と支出について説明します。

馬主の収入

馬主になった際の主な収入はレースで上位になった時に獲得できる賞金とレースに出走した際の出走手当です。

基本的に中央競馬のレースでは賞金の8割が馬主に入ってきます。

競馬をやらない人でも聞いたことがある「有馬記念」「ジャパンカップ」優勝賞金は5億円ですが、このレースで優勝すれば8割の4億円が馬主に入ってきます。

過去には生涯獲得賞金が10億円以上の競走馬も存在するので、賞金から得られる収入は魅力的です。

また、賞金以外にもレースに出走することで得られる出走手当ですが、中央競馬だと約40万の出走手当が入ります。

その他にも様々な手当が競馬場ごとに設けられており、意外と収入を得ることができるのです。

馬主の支出

馬主の主な支出といえば競走馬の維持費になります。

競走馬を購入した後は広大な敷地と飼料が必要になるので、基本的には生産牧場に預託料を支払い、預けることが多いです。

また、競走馬の成長に応じて育成牧場、厩舎などに預けられ、それぞれ価格が大きく変わってきます。

特に厩舎が1番高く、中央競馬の場合は平均して月々60万円以上が必要です。

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馬主になるメリット5つ

先ほど馬主の収支について解説しましたが、賞金を得る以外にも馬主になるメリットはあります。

ここでは馬主になるメリットを5つ紹介します。

・特別席の利用ができる
・写真撮影
・競走馬に名前が付けられる
・厩舎やトレーニングセンターの出入りができる
・条件を満たせば事業化が可能

1つずつ解説していきます。

特別席の利用ができる

馬主になると馬主の人しか入場できない馬主席を利用することができます。

一般席とは異なり、高級感のある馬主席が各競馬場で用意されており、自分の家族や友人を招待することも可能です。

写真撮影

自分の競走馬が1着でゴールした際は口取り式というものが行われます。

口取り式とは写真撮影のことで、馬の管理をする調教師、厩務員、騎手、馬主、競走馬と記念撮影をすることができます。

馬主の醍醐味とも言えるシーンですね。

競走馬に名前が付けられる

馬主になると競走馬に好きな名前をつけることができます。

自分が名前をつけた競走馬がレース実況で呼ばれると嬉しいですよね。

厩舎やトレーニングセンターの出入りができる

馬主になると自分が購入した競走馬が普段過ごしている厩舎に出入りすることができます。

また、レースに向けて調整を行っているトレーニングセンターにも馬主は入場することが可能です。

条件を満たせば事業化が可能

競走馬を5頭以上所有していると事業化することができます。

事業化することで自分の本業に合算して事業所得とすることができ、大きな節税対策になります。

費用を抑えて馬主になる方法3選

ここまでは馬主になるために多額の費用が必要になるということがわかったかと思います。

そこで今回は費用を抑えて馬主になる方法を3つ紹介します。

・現役馬を購入する
・一口馬主
・共有馬主

1つずつ解説します。

現役馬を購入する

費用を抑えて馬主になる方法としてまず1つ目に紹介するのが現役馬を購入する方法です。

新馬は購入してからレースにデビューするまでに月々数十万の維持費が必要になりますが、現役馬を購入すると育成費がかからないというメリットがあります。

すでに中央競馬や地方競馬で走っている名前のついた競走馬を購入する方法は知人の紹介やオークションなどを利用して購入することが可能です。

一口馬主

誰でも馬主になる方法は一口馬主です。

クラブと呼ばれる法人が1頭の競走馬を40〜500口程度に分割して出資を募集するというシステムであり、この場合は金融商品として扱われます。

募集している競走馬に対して一口単位で出資を行い、エサ代等の維持費を毎月口数分に応じて支払います。

レースで獲得した賞金の約60%〜70%を出資口数に応じて受け取ることが可能です。

あくまで一口馬主の場合は馬主資格を所有しているわけではないので、上記で解説した馬主の特典は利用できません。

共有馬主

1頭の競走馬を仲間で共有して保有する方法が共有馬主です。

代表となる馬主を選定し、馬主資格を保有している人が1頭の競走馬を共同で所有することができます。

中央競馬だと10口以下、地方競馬は20口以下で共有が可能であり、毎月かかる維持費を軽減できるメリットがあります。

共有馬主であれば馬主資格を保有しているので、馬主の特典を利用することができるので、費用を抑えて馬主の特典を利用したい人にはオススメです。

馬主は儲かるのか?

結局のところ馬主は儲かるのでしょうか?

通算で黒字になる競走馬は全体のごく一部であり、購入費用や維持費を含めると多くの馬主は赤字になるケースがほとんどです。

しかし、馬主になることで得られるメリットもあるので、一概に全ての人が赤字になるかというとそうではありません。

例えば本業で得た黒字と馬主活動で発生する経費を相殺することが可能であり、税金対策として利用することができます。

「馬主=お金持ち」のイメージが付いているのはこのメリットが大きいからではないでしょうか。

中央競馬の馬主になるための条件を満たしている人であれば、税金を抑えてその分を好きな馬主活動に使うというのが理想なのでしょう。

有名な馬主

皆さんが一度は聞いたことがある有名人も馬主として活動しているのはご存知でしょうか?

誰もがわかるような有名な馬主を紹介します。

・北島三郎(演歌歌手)
・秋元康(作詞家)
・梅沢富美男(俳優)
・堺正章(俳優)
・佐々木主浩(元プロ野球選手)
・陣内智則(芸人)

上記以外にもたくさんの有名な馬主がいます。

気になる方は各自で調べてみると意外な人が馬主になっているという発見もできるかもしれませんね。

まとめ

今回は馬主の種類や馬主になるための条件、馬主になるメリットまで詳しく解説しました。

金銭的に余裕のある人にしか楽しめない趣味であった馬主の世界ですが、インターネットの普及や一口馬主の精度により、費用を抑えて馬主になる方法も存在します。

若い世代や平均的な収入の人でも馬主活動を体験できるようになっているのがわかったかと思います。

しかし、馬主活動は誰もが儲かるものではなく競馬好きなファンが楽しむ大人の遊び場ということを認識しておきましょう。

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